中学生・卒業生からのメッセージ

☆生徒会執行部

☆卒業生

☆生徒会執行部☆

 皆さん、こんにちは!岡山操山中学校生徒会執行部です。「VARIETY」というテーマのもと、皆さんに充実したSOZANライフを送ってもらえるよう、活動を行っています。
 岡山操山中学校で最も魅力的なのは、たくさんの素晴らしい先生や仲間、そしてここでしかできない経験など、新しい人やものとの出会いです。切磋琢磨し合える友だちや頼れる先輩。個性豊かな仲間たちに対する憧れや尊敬の気持ちは、いつしか自分自身を高めていくことにつながるでしょう。壁にぶつかっても優しく行く先を示してくださる先生方に助けてもらいながら、今までは想像もできなかった新しい自分の世界が開かれていくのを感じられるはずです。
 自分の得意なことをもっと伸ばしたい、いろいろなことに挑戦したい…あなたの夢を、この「VARIETY」溢れる岡山操山中学校で叶えてみませんか。

☆卒業生から☆

平井 彩花(17期生)

 私が思う岡山操山中学校の魅力は自分を成長させてくれる機会がたくさんあるところです。グローバル人材の育成、少人数でのきめ細かな授業、特色あるカリキュラムの編成、高校の先生や先輩方から刺激を受けられるなど中高一貫校のメリットを生かした学習環境が整っています。
 中でも一人ひとりの生き方について追究する未来航路プロジェクトはこの学校ならではの活動です。この探究活動を通して探究心や考察力だけでなくプレゼン能力やコミュニケーション能力も高まり、答えのない問いに思考を巡らせ、自分自身の考えを持つことができます。これからの社会では、公式を暗記してそこに数値を当てはめる能力だけでは生きていけません。問題点を自分で見つけ、自分なりの答えを生み出し、それを様々な角度から分析する力が必要です。また、追究内容を深めることによって自分の学びたいことや進路が見えてきます。まだ将来の夢が決まっていない人も焦る必要はありません。高校でも未来航路の活動は続くので、自分の将来のビジョンがはっきりと見えるようになります。
 また、イングリッシュキャンプもこの学校の魅力の一つです。一日中英語で話すという空間で日本文化についてのプレゼンテーションをし、劇をつくるなど、実践的な英語力を身につけることができます。また、この経験のおかげで色々な国の文化や伝統を知ることができて当たり前は当たり前ではないことを学びました。日本の一般常識が外国では非常識であるということを知り、自分の価値観が変わったと思います。
 私自身、中学校生活を通して失敗を恐れず積極的に新しいことにチャレンジできるようになりました。今ではスピーチコンテストに出場したり、国際塾で海外の高校生と交流したり、生徒会執行部として学校行事を運営するなど校内外の活動に積極的に取り組むことができています。また、勉強だけでなく部活動や行事を通してかけがえのない仲間に出会えました。私はこの岡山操山中学校に通えたことに誇りを持っています。夢に向かい将来どのような生き方をするか、より具体的に考え様々な経験ができる岡山操山中学校で充実した学校生活を送りませんか。

光吉 一誠(16期生)

 みなさんは、「岡山操山」についてどんなイメージを持っていますか。厳しいのかな、堅苦しいのかな…、私は入学当時そう思っていました。しかし今では、そんなネガティブなイメージは吹き飛び、岡山操山中学校は、私の愛する母校となりました。
 岡山操山中学校は、生徒一人一人の自主性を重んじ、サポートをしてくれる学校です。岡山操山中学校での総合的な学習の時間「未来航路プロジェクト」では、同じ分野に興味を持った生徒数人でグループを作り活動します。最終的に、卒業論文として20ページの論文を書きます。私はロボットとプログラミングについて追究学習を行いました。分からないことは同じグループのメンバーに相談したり、追究内容について担当の先生に質問したり、まるで大学の研究室です。このような経験は他の中学校ではできないでしょう。また、勉強だけでなく、行事などでは大いに楽しむことも多いです。例えば松柏祭。文化祭と体育祭が合体している松柏祭では、数日間に分けて様々なイベントを楽しむことができます。準備期間から当日まで、楽しい活動が続きます。3年生の東京研修では未来航路の学びをさらに深め、うち1日はディズニーを満喫できます!他にも球技大会やミニミニ運動会など、ユニークなイベントが数多くあります。勉強と遊びのメリハリをつけることは、岡山操山の特徴の一つです。そして岡山操山には文武両道の生徒がたくさんいます。中学校から始まる部活動を楽しみにしている人も多いと思います。私は岡山操山中学校から吹奏楽部に入り、5年間活動してきました。小学生まで野球少年だった私は全く新しい世界に飛び込み、いろんな面で成長することができました。部活動でしか学べないことはたくさんあります。今だけしかできない部活動、きっと最高の思い出が生まれるでしょう。是非挑戦してみてください!
 入学時の緊張、不安はみんな持っています。ただ最後に残っているのは、岡山操山でしか出会えない最高の思い出だけです。岡山操山での6年間、どんな青春が待っているでしょうか。そして将来、岡山操山はみなさんを支えてくれる土台となり、世界へ羽ばたく翼となります。

藤本 七海(15期生)

 「岡山操山」とは。皆さんはどんな答えを導き出しますか?私にとって「岡山操山」とは、自分を変えてくれた場所です。
 中学校で経験した、英語・未来航路・部活動が今の私の土台と言っても過言ではないでしょう。恵まれた学習環境で養うことが出来た英語力は高校生になった今、私の大きな土台になっていると感じます。語学研修で訪れたオーストラリアでは、現地の学生と共に授業を受けるという唯一無二の経験が出来ました。現地の友達とは今でも連絡を取り合い、月に一度程テレビ電話をする仲です。また、高校二年生の秋に英検準一級を取得した際には、二次試験の時に中学で養ったスピーキングスキルの偉大さを痛感しました。
 そして岡山操山でしか学べない未来航路。私は瀬戸内地域の観光業について三年間研究しました。高校では、実際に愛媛県上島町の役場の方や移住者の方、現地の高校生と連携した研究活動を行いました。中学校での研究がなければ、高校での研究へと結びついていない、そう断言できます。現在では、未来航路での研究で興味を持った観光系への進学、就職を考えています。高校一年生春の進路調査で迷わず大学名と将来の夢を書けた時、中学三年間未来航路を必死にしてきた証だと感じました。中学生で大学の研究室を訪れたり、二十枚の卒業論文を書いたりと、本格的な研究活動の経験は将来に役立つと確信しています。
 これらのハイレベルな教育を受けることができる上に、文武両道の生徒がたくさんいるのも岡山操山の特徴ではないでしょうか。私は高校三年生の四月に引退するまでの五年間を吹奏楽部員として過ごしました。小学校四年生の時、スイートコンサートでキラキラ輝く先輩方に憧れて目指した岡山操山。毎年2月に同じシンフォニーホールのステージに立つ毎に客席から見たあの日を思い出します。勉強や未来航路との両立は大変でしたが、勉強では学べない多くの事を顧問の先生方に教えて頂きました。多くの仲間と大変だったことを乗り越えてきました。勉強だけじゃない、それが岡山操山の魅力です。スポーツ、芸術など様々な面で協力し、刺激し合える生徒がいるのです。
 岡山操山での六年間、それはあなたを確実に変えます。「岡山操山」とは。答えられるのは岡山操山で学んだ者だけ。Why don’t you spend time as a member of the “Sozan family” with us??

黒崎 雄大(15期生 東京大学理科Ⅰ類)

 岡山操山中学校に入って一番よかったことは何かと聞かれたら、学友に恵まれたこと、と答えます。この学校の持つ魅力に引き寄せられた120人たち、例外なく私もその一人ですが、なんとも面白味のある人たちがたくさんいる集団であったと思っています。ただ、自分が魅力的な人間であると思っていたかというと、決してそうではありません。岡山操山中学校という環境そのものが、互いに個性を尊重しあい、和して流れず、の精神のもと切磋琢磨できるような場所であったからこそ、周りの人々の魅力を純粋に受け入れられ、自分が持つ個性と向き合えたのではないかと考えています。
 「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、これは日本人の精神性のあまり良くない面と密接に絡んだ言葉に思えます。集団での同調を、ある種排他的な形で捉えたときにこういった側面には目を向けざるを得ません。もちろん、集団としての価値もそこにはあるのですが、なんとも個性の埋没してしまった、ある意味面白くない形で収束してしまうことがあります。しかし、これからの社会で求められることが何かと考えたとき、それは個人としての魅力、いわば個性、とその集団への適応力であると考えます。海外での人材評価に大きく影響される形で変わってきている日本の大学入試や就職活動は、「あなたはどんな人か、何をしてきたか、あなたにしかできないことは何か」を聞いてくるものへと変容してきています。
 そうした中で、岡山操山中学校の“和して流れず”の精神は、自分が何者かを見つめるうえで重要な考え方になるのではないか、と思います。この学校に入ったことで、様々な方面で活躍する先輩や同級生、後輩に出会えました。それは、時に自尊心を失うものでもありましたが、だからこそ自分の活躍の仕方を見つめ直すことができ、全身全霊で中学、高校生活を全うできたと思っています。岡山操山中学校には、この学校でしか受けられない高水準の教育、例えば未来航路プロジェクトや特色ある英語授業に加えて、最高の学友に恵まれ、自分が何者かを見つめ、成長できる場所であることは間違いないです。
 私は、幼い頃から空手を習っており、大学では部活動に入ってより一層熱を入れて取り組んでいます。武道をするものとして、「文武両道」という言葉は誰しもが耳にするものです。私が今東京大学に通い部活動を通して、文武両道を実現できているのは、岡山操山中学校での成長なしではあり得なかったことだと思っています。
 みなさんも、この学校で最高の環境に身をおき、“和して流れず”自分とは何者かを見つめ、成長してみませんか。

川崎 俊輔(15期生 京都大学経済学部経済経営学科)

 岡山操山中学校の3年間は私に多くの思い出と成長を与えてくれました。岡山操山中には受検を乗り越えてきた人たちが集まってきますが、勉強だけではなく、運動や音楽などにマルチな才能を持った人が多くいて、個性があふれている学校です。そんな岡山操山で送る3年間の中で、勉強や部活動でお互いに高めあい、松柏祭や修学旅行などのイベントをともに楽しんだ経験は、かけがえのない思い出であり、大学生になった今から振り返ってみても、自分を大きく成長させてくれたなと強く感じます。
 まず未来航路プロジェクトは、とても魅力的な取り組みです。これは、自分で研究テーマを決めてそれについて主体的に研究していく、岡山操山にしかない画期的な活動です。ネットや本で情報を入手するだけではなく、大学教授などの専門家に自らアポを取って訪問することで、研究を深めていきます。中学生のうちにアポの経験を積めることはとても有意義だと思います。また3年間の研究の成果として最終的には20ページの卒業論文を書きます。これはとてもハードに見えると思いますが、伝えたいことを整理して文章を作っていく能力が身に付き、大人になってからとても役に立ちます。
 また、岡山操山中は授業の質が非常に良いです。ただ先生が生徒に教えて終わりではなく、グループで話し合って発表するといった生徒参加型の授業が受けられます。また答えを出すだけでなく、その解いた過程を人に説明する機会もたくさんあります。この能力は大学二次試験に直結する能力であり、自分が大学受験するうえでとても役立ったと感じています。また質問したら分かりやすく答えてくれる先生方ばかりで、中には、個別に発展的な問題を用意して添削してくれる先生もいて、とても頼りがいあります。
 さらに、松柏祭も魅力的です。松柏祭は中高合同で3日間にわたって行われるので、とても盛り上がります。中学生だけで盛り上がるのではなく、高校生のクラス展示やステージ発表を見たり、体育祭を一緒に盛り上げたりすることができるのは非常に楽しいです。中高合わせて、「操山ファミリー」として高校生とのつながりも作ることができ、中高一貫ならではの楽しみを味わうことができます。
 岡山操山の良さはここには書き切れないぐらい他にもたくさんあります。3年間での経験は今でも大切な思い出で、自分を大きく成長させてくれたと感じています。今振り返ってみても岡山操山中に入って本当によかったと思います。ぜひ、岡山操山中に入って充実した生活を送りませんか。

廣瀬 彩乃(14期生)

 「あなたは今、夢中になれるものに出会えていますか?」これは、私が小学6年の時、未来の自分に宛てて書いた手紙の冒頭です。その頃の私は、将来やりたいことや夢中になれるものに出会えていませんでした。しかし、「岡山操山中学校を受験する」という決断が私を大きく変えてくれました。
 岡山操山中学校の魅力の一つは、「未来航路プロジェクト」という独自のカリキュラムです。自分の興味のあるテーマについて深く掘り下げ、最終的には20ページの卒業論文を書くというまるで大学の研究のような体験ができます。私は、3年間を通して国際関係分野について追究学習を行いました。東京研修では、国土交通省観光庁を訪問し、日本と世界を繋ぐ最前線で活躍されている方々にお話を伺い、「もっと語学力を磨きたい」「世界に通用する知識を身に付けたい」と強く思うようになりました。そして、高校生になった今、操山高校の先生に推薦していただき、アメリカのスタンフォード大学の通信教育(Stanford e-Japan)で約5か月間、アメリカの社会や文化、日米関係について学びました。そして、英検一級にも合格することができました。私は、中学での「未来航路プロジェクト」を通して、自分のやりたいことや将来の夢を見つけることができました。
 岡山操山には、スポーツが得意な人、音楽に優れている人、パソコンに詳しい人など、様々な個性を持った仲間がいます。私たちは、そんな素敵な仲間たちとお互いに良い影響を与え合いながら、日々学校生活を送っています。ここ岡山操山は、一人一人が個性を発揮し、それぞれが活躍できる舞台です。皆さんも伝統と歴史を持つこの素晴らしい学び舎で、「操山ファミリー」の一員として一緒に中学・高校生活を送りませんか?6年間の岡山操山でしかできない学びや経験は、きっと、皆さんの未来の花を咲かせてくれます。

後藤 央(14期生 東京大学教養学部文科三類)

 青年心理学研究の第一人者であるスタンレー・ホールが「疾風怒濤」と称したように、日本でおおよそ中高生にあたる青年期は身体的にも精神的にも非常に不安定であり、だからこそ大きな変化が起こりうる時期です。フランスの哲学者ルソー、そしてホールに続く偉大な心理学者シュプランガーが、内容に差異はあれ、ともに用いた「第二の誕生」という言葉も、青年期の特徴を端的に示した至言としてとても有名です。
 このように、青年期というのは私たちのアイデンティティの形成に深く関わる重要な時期であるといえるでしょう。私が岡山操山で過ごしたこの期間は存外儚く過ぎ去ってしまいましたが、同時に今の進路選択に大きな影響をもたらしてくれたとも感じています。
 私は中学生のころから学内外ともによく本を読んでいました。大学生になってからももちろん読書は続けており、むしろ年間に読む冊数としては今までの人生で一番といってよいほどですが、強く印象に残っている本を思い浮かべると、不思議と中高生のときに読んだものが多いように思います。具体的には、近代哲学の祖であるデカルトの『方法序説』や、人間心理の哲学的アプローチによる探究を試みる「心の哲学」という分野の本に興味を抱き、少し背伸びしてこうした本に手を伸ばしてはその奥深さに胸を躍らせていたわけです。この文章の序文からお察しの方も多いと思いますが、こうして当時に培われた人間の思想や心理への興味は現在も持ち続けており、大学での学習のモチベーションとなっています。
 私に限らず、岡山操山には多様な興味をもつ生徒たちが在籍し、なかには優れた実績を収めている人もいます。学内にはそうした好奇心をもつ人たちを素直に尊敬する雰囲気があり、そういった意味でも興味分野を追求しやすい環境だと思います。また、この学校の特色である「未来航路プロジェクト」では、自分で興味のあるテーマを決め、文献調査や課外学習を通じて論文を作成します。こうした機会をうまく活用すれば、興味を深めるとともに、自分は本来何に興味を持っているのかを見つめ直すことができるでしょう。
 岡山操山は、自分の興味のあることを心ゆくまで探究する機会に恵まれていると同時に、多様な価値観をもつ人々とともに過ごすなかで視野を広げることのできる、とても素晴らしい環境です。今になってわかりますが、中高生のときにこそ価値を持つ経験というのは本当にたくさんあります。ぜひ岡山操山で、中高生の大切な時間を過ごしてください。

黒田 賢輔(14期生)

 岡山操山中学校で自分が得たものはなんといっても「成長」だと思います。岡山操山中学校は、他のどの中学校にもない素晴らしい環境です。120人という比較的小さな社会の中で、日々の学習や部活動で仲間たちと切磋琢磨することは、自分に大きな影響を与えてくれました。岡山操山中学校での3年間の生活は、今の自分のあり方に大きく関与していると思います。
 まず、岡山操山中学校での学習はレベルが高いです。同級生は皆同じように中学受検を突破しているので、学習面においてより高い水準で競い合うことができます。中高一貫ということもあり、高校での学習、さらには大学受験に繋がるように授業が工夫されているので、上手くこなせば間違いなく自分の能力を飛躍的に高めることができます。
 また、未来航路プロジェクトは、岡山操山特有の意義のある活動でした。「中学生」という社会の中でも小さな存在ながらも、自分で1つの研究テーマを設定し、時にはグループの仲間や担当の先生から助言を得ながら、「提言」を追究する。これによって自分は大きく成長できたと感じています。特に、中学2年生時の京都研修や中学3年時の東京研修では、自ら大学や企業に電話しアポを取り訪問するという貴重な経験をすることができました。
 オーストラリア研修も大きな魅力でした。2週間オーストラリアにホームステイをすることで、自分の英語力を認識し、高められるとともに、自分自身の世界観を広げることができました。
 みなさんも岡山操山中学校という恵まれた環境に身を置いて、自分自身を大いに成長させてください。岡山操山中学校に入学していなければ、自分は今京都大学にいることはできなかったと思います。みなさんが岡山操山中学校で実りある生活を送ることができることを祈っています。

高木 柚李(13期生 東京大学教養学部理科二類)

 岡山操山中学校は、自分にとって出会いの場であり、成長の場でした。優しく、一方で必要なときには厳しく諭してくれる先生方、頼りになる先輩、お互いに成長しあえる同級生、信頼してくれる後輩。そんな出会いが、決して人付き合いが得意ではなかった私を、操山ファミリーとして受け入れ、勉強や部活、未来航路プロジェクトなど、様々なことに取り組むチャンスをくれました。
 勉強では、地道な努力の積み重ねができる学習計画と丁寧な指導により、揺るがない確かな学力を培うことができました。興味があることはなんでも先生に質問でき、先生方はそれに熱意を持って答えて下さる環境があったことで、知的好奇心が満たされる環境であったことは、その後の学びにもとても大きなものであったと思います。部活では、チームワークの大切さや、ひたむきに努力することの難しさと大切さ、そして仲間と共に練習して上達していくことの達成感を学ぶことができました。また、ディベート部での活動や未来航路プロジェクトで培った、日々の生活の中で課題を見つけ、調査を通じて得た情報を論理立てて検討し、社会に役立つ提言を考えて発表する力は、大学生になった今でも自分の大きな武器となっています。そして何よりも、それらの活動において生徒の自主性が重んじられていたことは、難しい課題に対し自ら立ち向かうことの大切さを教えてくれました。
 中学生にとって、自分でテーマを決めて論文を書くという未来航路プロジェクトの最終課題はあまりにも高い壁です。研究を進める中で、テーマが決まらないことや、求める結果が出ないこと、解決策が見出せない問題に直面することなど、先の見えない挫折を多く経験するでしょう。それでもなお、自分で研究を進めなければならないことはときに辛いものです。そんな時に、手を差し伸べてくれる先生方、そして共に歩いてくれる仲間の大切さを知ることができます。支えてくれる人への感謝を胸に、それでも自分がやるのだという決意を持って課題に取り組む、そんな経験は、その後の人生に大きな影響を与えます。
 岡山操山中学校で不器用ながら精一杯に過ごした3年間は、私にとって思い出以上の意味を持つ大切な時間です。失敗しても、慰めてくれる友達、見守ってくれる先生、そして共に次の一歩を踏み出してくれる仲間がいる。だからこそ、自分の足で立って、やりたいことと向き合える。岡山操山中学校は、そんな場所です。

廣部 咲(13期生 京都大学文学部)

 岡山操山中学校で過ごした日々を振り返って良かったと思うことは、岡山操山が、色々な興味や好奇心を満たすことのできる場所であったことです。もしかすると、皆さんの思う「岡山操山」という名前には、勉学のイメージが付きまとっているかもしれません。勉強は好きではないから、苦手だから、と尻込みしてしまう人もいるかもしれません。ですから、決して勉強が好きではなかった私から見た、岡山操山中学校のお話をしようと思います。
 岡山操山、といえば未来航路プロジェクトがやはり特徴的でしょうか。自分の興味のあることを研究し、その分野に優れた方々に直接お話を伺えるというのはとても贅沢なことでした。もちろん、相応に時間と労力を割かなくてはいけませんが、自分の興味から調べた事柄は記憶によく残りますし、後々意外な所で役に立ちます。また、他の人の研究内容から新しく知りたいことができたり、同年代の発想力に驚いたりと、多くの刺激を受けることのできる活動でした。
 中高一貫のため、蔵書が豊富な高校図書館が使えるというのも私にとっては大きな魅力でした。私は自他共に認める本の虫なので、中学校から高校の間の6年間、高校図書館に通い詰めました。『源氏物語』や『イリアス』の訳本に始まり、ライトノベルまで。或いは、お菓子のレシピ集から、中東やアフリカに残る女性の人権問題を扱った本まで。自分の興味の赴くままに様々な文章に容易に触れることができる、素敵な環境であったと思います。
 そして何より岡山操山には、それぞれに違う興味や好奇心、少し強引に括ってしまえば、個性を大切にする人たちがいます。生徒も生徒なら、先生方も個性的な岡山操山ですが、皆が周囲の人たちの「面白いところ」をその人の持ち味として認め、受け入れるような雰囲気があります。これは中学校だけでなく高校にも言えることで、だからこそ私は大学を選ぶ際に、何よりも自分の好奇心を優先させることができました。
 「学校は社会の縮図である」と言います。その言葉を当てはめるとするならば、岡山操山で皆さんが目にするのは、多様性の縮図です。見たこともない人、聞いたこともない話が、きっと数多く転がっているでしょう。その中で何か、皆さんが面白く、楽しく思うものを見付け、個性として自分に組み込んでいくような経験をしてもらえたら、きっと何物にも代えがたい中学校生活になるのではないでしょうか。

齋藤 啓(13期生)

 岡山操山中学校が僕を成長させてくれたと言っても決して過言ではないと思います。特別な行事だけではなく、岡山操山中学校での3年間の日常が僕を成長させてくれたのです。
 岡山操山には未来航路プロジェクトをはじめとした、様々な魅力的なカリキュラムがあります。しかし、僕はそれらだけが岡山操山の特色であると思ったことはありません。岡山操山そのものが素晴らしい出会いの場であり、その素晴らしい出会いの場で巡り合った「仲間」と過ごした日常こそが僕を成長させてくれたのです。
 日々の学習、未来航路、委員会、部活動などを通していつも僕のそばには個性豊かな「仲間」がいました。時には良き友として、時にはライバルとして切磋琢磨しあった仲間は中学生の僕に成長の機会を与え、高校生の今でも僕を人として成長させてくれています。
 また、岡山操山の「仲間」は同級生だけではありません。中高問わず岡山操山で努力する者は皆「仲間」です。僕は中学生の時、部活動では高校生の背中を追いかけて日々努力していました。そのおかげで、昨夏は念願の全校高校総体出場を果たすこともできました。まさに「仲間」の存在が僕の夢を叶えてくれたと確信しています。人と人の交わりが素晴らしい相乗効果を生み出すこと、これこそが岡山操山の最大の魅力だと思います。
 さあ、あなたも岡山操山の「仲間」(操山ファミリー)の一員となり、共に夢へと歩んでいきましょう。待っています!

真野 慧人(12期生 東京大学教養学部文科三類)

 高いレベルで切磋琢磨しあえる素晴らしい学友たち、素晴らしい指導力と人間性で私たちを導いてくださった先生、高校生と練習し強くなれた部活、好きなことを深く追求できる未来航路プロジェクト、これらの他の中学校にはないものがあるのが岡山操山中学校です。
 岡山操山中で出会った学友は、勉学においても部活においても高い能力を持っており、お互いを高め合うことのできる素晴らしい仲間たちでした。しかし、ただ真面目なだけでなく、学校祭である松柏祭などでは全力で楽しむ、切り替えができる人たちでした。彼らとの出会いがなければ今の私はなかったです。
 また私は、岡山操山中で素晴らしい先生にも恵まれました。知的好奇心を満たしてくれる高いレベルの授業でありながらも、わからない生徒には質問教室などでしっかりフォローする。先生のおかげで、私は勉強も人間性も中学校で大きく成長させることができました。
 岡山操山中は部活動も活発で、文武両道の生徒がとても多かったです。私は中学校では剣道部に所属していました。剣道部では、高いレベルの高校生と練習できる機会が多くありました。他の部活動でも高校生と練習できる機会があったと聞いています。勉強だけで終わらないところも、岡山操山中の素晴らしいところです。
 さらに、未来航路プロジェクトでは、追究活動の中で普通の中学生ならできない色々な経験ができました。自分の好きなことを追求し、私たちの考えに官公庁や企業などの方々が耳を傾けてくださったり、提言を論文にまとめたりと、唯一無二の活動です。未来航路で培った能力や、1つのことを突き詰めた経験は、今の自分にも生きています。
 岡山操山中で過ごした3年間は自分を様々な面で押し上げてくれたかけがえのない時間だったと、今振り返って思います。皆さんもぜひ、あなたという人間を作り上げる上でとても大切な中学校の3年間を岡山操山中で有意義に送りませんか。

大谷紗惠子(12期生 京都大学医学部医学科)

 岡山操山中学校で過ごした3年間は、かけがえのない時間でした。岡山操山での出会いが、経験が、私に「勇気」をくれたのだと思います。
 人生は選択の連続です。例えばおやつに何を食べるかというようなほんのささいな日常から、進学先を決めるというようなその後の自分を大きく左右する大事な決断まで、私たちは常に何かを選んで生きています。人に合わせることは簡単ですが、自分で選ぶのはとても難しいことです。私は岡山操山で、個性豊かな友人や先生方と出会い、いろんな「選び方」を知りました。独自のカリキュラムや活動を経て能力を身につけ、高めることで、選択肢も広がりました。そうして自分の世界を大きくすることで、困難なことに挑戦したり、時には立ち止まって考えてみたりと、自分の道を自分で選ぶ「勇気」を得ることができました。
 岡山操山の魅力のひとつである未来航路プロジェクトは、そんな「勇気」を培う絶好の機会です。専門的な内容に踏み込んで、自分の好きなことをとことん追いかけることができる。これは他の学校ではなかなかできない貴重な体験であると、自信を持って言うことができます。私は、中学校の未来航路プロジェクトでは、興味のあった「言葉」について一貫して追究活動を行い、高校では医療制度について調査しました。そして今、医学部に進学してさらに詳しい領域を学び始めるとともに、言葉をあつかう趣味を続けています。岡山操山での学びが現在の私を作っているのです。
 また今でも、様々な個性や特技、知識を持った中学校時代の友人たちと活動を共にすることがあります。これから先も私にとって彼らは、仲間であり、ライバルであり、師であり続けるのだと思います。
 ぜひ岡山操山で、出会って、経験して、自分の思い描く素敵な未来を実現してください。皆さんが「勇気」を持って選ぶ道を心から応援しています。

板谷勇飛(12期生)

 岡山操山中学校があったからこそ今の自分がある、僕はそう確信をもって断言できます。
 自分とは何か?確かに言えることが一つだけあります。それは「今日の僕」は今日までに会ってきた人のほんの少しずつを混ぜ合わせた混合物であるということ。
 真っ白なキャンバスに突然「自分」が浮かび上がるのではなく、周囲の人のキャンバスのほんの数ミリだけ「かけら」をもらって貼り合わせていくことで「自分」は生まれるのです。
 岡山操山には積極的に「かけら」を交換してきて個性あふれるキャンバスを作り上げてきた人がたくさん集まっています。個性を見つけあい、認め合い、尊重しあう岡山操山の暖かな風があなたに本当のあなたを教えてくれるはずです。
 さらに未来航路プロジェクトをはじめ、独自カリキュラムの充実もあなたのキャンバスを更に鮮やかにしてくれること間違いありません。
 他では絶対にできない数々の貴重な経験は、高校生となった今でも自分の個性の根底に深く刻まれているインパクトの強いものばかりです。
 岡山操山中の三年間で作り上げた自分のキャンバスが自信、そしてクリエイティビティの源となり、僕はテレビ番組に出演する機会をいただき、その道のプロの協力を受けながら大きなプロジェクトを成し遂げることができました。
 皆さんも岡山操山中学校で「自分自身」に一層の磨きをかけてください。
 夢への歩みはもう始まっています。応援しています。

谷吉 晨(12期生)

 僕の人生を大きく変えてくれた場所—それがこの、岡山操山中学校でした。岡山操山中学校に入学し、出会った最高の仲間たち、先生方と共に、僕はこの場所で大きく成長できました。
 その大きな理由の1つは、「未来航路プロジェクト」。皆さん、将来の夢はありますか?「なんとなくは決めているけど…」そんな人も多いのではないでしょうか。僕も小学生の頃は全く夢なんてありませんでした。
 普通に進学して、普通のサラリーマンになれればいい、なんて。でも岡山操山のこの未来航路プロジェクトを通して、将来グローバルに活躍している自分の姿が見えてきました。「20ページの卒業論文を作ってください。」皆さんが中学校を卒業するときには、こんなことを言われます。キツいなぁ、なんて恐れないで大丈夫です。3年間で培う能力を活かせば、20ページなんて楽勝です。それほど、この未来航路プロジェクトで得られるものは大きく、自分の調べたいことを深く深く調べることができるのです。
 普通の中学校では経験できないことが、絶対に、この操山でたくさん経験できます。皆さんもぜひ僕ら「操山ファミリー」の一員になって、共に成長しませんか?

川崎 剛志(11期生 京都大学経済学部経済経営学科)

 大学生になった今、岡山操山中学校に通っていて良かったなと強く思います。
 そんな岡山操山中の魅力は沢山ありますが、その中でも特に魅力的だったのが仲間との関わりと未来航路プロジェクトです。
 まず、岡山操山中で出会う仲間はとても個性的で楽しい人ばかりです。アニメやパソコンにとても詳しい人、英語をとても流暢に話す人、歌がとても上手な人など本当に個性的です。また、入学当時僕は、勉強ばかりしてきたような人ばかりなのかなと勝手に想像していたのですが、実際はその逆で「何でもできるじゃないか」と驚き、走るのが遅くさほどスポーツが得意ではなかった僕は羨ましく思ったものです。このような仲間たちと三年間過ごすことで、様々な経験ができ人間的にも成長できたと思います。
 また、岡山操山中の目玉の1つでもある未来航路プロジェクト。これは大学での生活にもとても役立っています。未来航路プロジェクトでは自分でテーマを設定し、それについて自力で調べて提言を行うものですが、これにより自分で問題を解決する能力を身に付けることができます。そして論文を書く練習にもなりますので、大学で課されるレポート課題などにも取り組みやすくなります。大学で同級生と話していて思いますが、中学生のうちに自分で様々なことを調べ、きちんとした論文のような文章を書く経験ができるのは、岡山操山中以外にはなかなか無いと思います。
 これ以外にも岡山操山中の魅力は沢山あるので、是非岡山操山中に入って様々なことを経験してください。きっと楽しい中学校生活が送れますし、将来、岡山操山中に通って良かったなと思えるはずです。

奥村加奈(11期生)

 みなさんの思い描く中学校生活はどのようなものですか。机に向かってシャープペンシルを持ってガリガリ勉強するところと思っている人も多いのではないでしょうか。岡山操山中学校に入学したら、そのイメージががらりと変わります。恵まれた学習環境、魅力的な授業はもちろん、教科書・参考書には載っていない大切なことを学ぶことができるのです。
 まずは「自分を知る」ということを一番に挙げたいと思います。私は入学当初、将来についてあまり考えておらず、自分の興味のあることも自分の得意なこともわかっていませんでした。しかし、一人一人が研究テーマを持って“自ら学習”を進めていく「未来航路プロジェクト」という授業を通じて、自分の将来のことを深く考えることができました。これまで漠然と抱いていた夢が、将来、現実のものにするための具体的な夢に変換できるようになったのです。それだけではありません。岡山操山中学校ではコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を鍛える授業、大人になって社会に出たときに役に立つこともたくさん学べます。自分を知り、そのためには何をすることが必要でどう行動すべきなのか、机の上で学べない、一人一人違う答えをじっくり考えて自分だけの将来を探る、そういった機会を与えてくれるのが岡山操山中学校なのです。
 また、「相手を受け入れる」ということも学びました。岡山操山中学校の生徒は全県から入学してきます。それぞれがさまざまな個性、考え方を持っています。ときに意見が衝突したりすることもありますが、最後には相手を認める、互いの自分らしさを育てることができる、そんな場であると思います。よきライバルとも言える仲間と出会い、切磋琢磨しながら学んできた三年間はかけがえのないものとなると確信しています。
 工夫された授業、選択科目、講演会、部活動などを通じても私はさまざまなことを学びました。岡山操山のように自分の視野を広げる機会をこれだけ多く与えてくれる学校はどこにでもあるわけではないと思います。
 みなさんは中学校で何を学びたいと考えていますか。どんな大人になりたいですか。ぜひ、この岡山操山で自分なりの学びを深めてみませんか?

土井 久瑠美(10期生 東京大学理学部物理学科)

 操山中学校の特色といえば未来航路プロジェクトです。未来航路プロジェクトは私の将来の道を決めるきっかけとなりました。最初は軽い気持ちで決めたテーマでしたが、一年間の追求活動を通して次第にその分野にのめり込んでいきました。今考えると物理をまだ本格的に学んでいない中学生にはレベルの高い内容でしたが、操山の先生方は難しいから無理だと決めつけずに、私なりにできるアプローチがあるとアドバイスしてくれました。私ならきっとできると信じて見守ってくれたことは本当に嬉しかったです。
 そのおかげで納得のいく発表を作り上げることができました。一方で、もっと本格的にその分野を勉強したいという思いも生まれました。早い時期から具体的にやりたい研究が決まっていることは大学受験においても、そして大学生活でも大きな強みとなりました。大学では積極的に関連する授業を受講し、研究室見学では本格的な装置を使って実験することもできました。中学生の頃取り組んだことに大学に進んでも興味を持ち続けており、今まさに専門的な道を歩もうとしているのには感慨深いものがあります。
 また、操山では生徒一人一人の個性を認めて大切にしてもらえます。私の同級生にも様々なタイプの人がいましたが、未来航路以外でもそれぞれのやりたいことを全力で応援してもらえました。このような恵まれた環境もおかげで、幅広いことに興味を持って挑戦することができました。それに加え、自分の意思で決断して努力を続ける習慣もついたと思います。
 岡山操山中学校で過ごした三年間はとても充実していましたし、そこで得たものは今でも繋がっています。皆さんもぜひ岡山操山で実りある素晴らしい学生生活を送ってください。

坂東日菜(10期生 京都大学理学部)

 大学生になった今、岡山操山中学校で過ごした三年間が今の私をつくったのだと感じています。まず、進路に大きくつながったのが未来航路プロジェクト。私は宇宙に興味があって、とにかくなんでもいいから宇宙に関係することをこの授業で追究したいという思いがありました。テーマ設定に苦しんでいた私に先生は、専門的なことでなくても別の方面でできることはないか、とアドバイスをくれました。そして行き着いたのが、人々に宇宙を楽しく知ってもらえるような施設を提案することでした。
 授業で自分の好きなことを学べるのは楽しかったし、研修では実際に研究者の方にインタビューできたりと、将来につながる経験ができました。私は今、大学で宇宙分野の勉強をしようと考えています。研究者になるという夢が現実に近づいてきているのです。
 もちろん現在の私とつながっているのは授業での学びだけではありません。岡山操山で得られたものの中で一番大きいのは人との出会いです。私はこの学校に入ってから、人と違うことの大切さに気付きました。そして個性を生かして頑張っている人たちと関わっていると、自分も何か行動しなければ!という気持ちになりました。岡山操山で、ともに成長しあえる仲間と出会えたことは本当に良かったと思います。
 岡山操山の良さはここには書き切れませんが、最後に一つ言えるのは、みなさんもきっと岡山操山という場所が大好きになるだろうということです。ぜひこの岡山操山に来て、自分の「好き」を知って、かけがえのない仲間と出会ってください。

仲西 美穂(10期生 京都大学医学部 平成29年度推薦入試合格)

 受験して,合格を勝ち取って入学した岡山操山中学校。質の高い学習はもちろん、今、改めて「未来航路プロジェクト」の意義の大きさを感じています。中学校の時から多くのことに興味を持ち、学校を飛び出して様々な体験ができたことで、確実に将来の選択肢が広がりました。私自身、高校に入ってからも,自分から積極的に校内外の活動に取り組むことができました。
 また、中高一貫校であるおかげで、卒業生の話を聞く機会も多く、卒業後のイメージが湧きやすいところも魅力です。初めから東大や京大を目指す人はなかなかいないと思いますが、そういった高い目標が自然と視野に入り、しっかりと目的意識を持った仲間のいる環境で互いに成長することができます。これが,岡山操山の掲げる「高い志」なのです。
 本当にたくさんの素敵な仲間と先生に出会い、支えられた6年間でした。私が休みなく学校に行けた理由、それは,「岡山操山が好きだから」です。皆さんもきっと大好きになりますよ。

黒住奈生(9期生 東京大学 平成28年度一般入試合格)

 私は岡山操山中での3年間で今の自分の核を得たと感じています。それはきっと岡山操山がくれた3つのもののおかげです。
 まずは人との出会い。岡山操山中の仲間は試験で高得点をとる頭の良さを持つだけでなく、スポーツや芸術などに優れていたり、自分にはない視点や言葉では言い表せない人間的な面白さを持っています。私は中学高校の6年間を通して一生の親友を得ることができたと思っています。
 また、岡山操山の未来航路プロジェクトでは、答えの無い問いに対して、調べ意見を持ち自分の言葉で語ることを練習しました。未来航路プロジェクトで追究したことは、今では大学の学びや課外活動の軸としています。未来航路は「どうやって未来を描けばいいのか」という練習でもあり、その機会で全力を尽くせたことが、結果的に夢につながったのだと思います。
 最後に何より感謝しているのは、頑張る人をどこまでも評価し応援してくれる環境です。自分が努力すればそれを見て周囲が刺激を受けて動き出す、結果が出なくても努力を評価し支えてくれる人がいる。失敗を恐れず努力できるこのような環境で過ごせたことで、私は想像を超えた自分になれたと感じます。
 みなさんが理想とする中学校生活はどのようなものでしょうか。高いレベルの学習環境、楽しい部活動、心通じ合う友人、人間的成長かもしれません。しかし、憧れや理想を実現する中学校生活を送るためには、自分から動かなくてはなりません。岡山操山に進学し岡山操山で自分の殻を破ることを通して、それらの理想を掴む機会を得られるはずです。みなさんが進む未来航路を、先輩の一人として陰ながら応援しています。

塚原遊尋(9期生 東京大学教養学部 平成29年度推薦入試合格)

 岡山操山中学校があったから、いまの私がある。そう思います。
 まず、仲間がすごかった。ピアノコンクールで優勝するクラスメイトに、パソコンを自分で作れてしまう同級生。電車のことならなんでも知っている子に、ただ、そこはかとなく「面白い」ヤツ。とがった個性が、操山にはいくらでもいました。そんな環境の中で、自然と「自分もがんばらなきゃ」と思うようになったのです。
 刺激といえば、上下のつながりもすごかった。大好きな先輩、かっこいい高校生、そして、世界で羽ばたいている、卒業生。将来、こんな風になりたいと思える、たくさんの人たちと出会うことができました。忘れられないのが、入学して最初の体育祭。クライマックスの閉会式では、高校生も含めて、全校生徒でグラウンドに輪を作り、大きな声で「校歌」を歌うのです。みんなと肩を組みながら、「ああ、自分はここに来てよかった」という思いで胸がいっぱいになったあの日のことは、いつまでも忘れられません。
 操山では、「学ぶ」とはどういうことなのか、教えてもらったような気もします。未来航路プロジェクトで学んだ、広い意味での研究の「手法」や「考え方」は、今でも、自分の中に生きているように思うのです。思えば未来航路だけでなく、普段の授業から、先生方は、私たちが「自分のあたまで」考えられるよう、私たちを導いて下さいました。その教えは、私たちのなかに、確かに生きているのです。
 そうした操山中学校での学びのおかげもあって、私は、東京大学の教養学部に推薦入試で合格することができました。もちろん受験勉強もがんばりましたが、スウェーデンへの年間留学や、国際哲学オリンピックへの出場など、受験勉強以外の取り組みにも力を入れてきました。幅広く興味の芽を育て、疑問に思ったことを掘り下げる。そんな、中学時代から変わらない習慣が、私を助けてくれたのだと思います。
 みなさんも岡山操山中学校で、大切な仲間や、夢中になれることと出会い、自分の夢を育ててください。操山の先輩として、操山ファミリーの一員として、みなさんの挑戦を心から応援しています。

額田 哲彰(9期生)

 私が岡山操山中学校から操山高校に入って気づいたこと、それは、岡山操山中学校は「進路選択」を非常にサポートしてくれる環境にあるということです。
 そのひとつとして、「未来航路プロジェクト」というものがあります。中学校3年間を通して「校外学習」「京都研修」「東京研修」で課題を追及するという内容ですが、これは将来の進路選択において、自分の進む道の目印となってくれます。この未来航路プロジェクトの特徴として、自分でテーマを自由に設定することができるため、自分の目標、夢がある人はそれを徹底して調べることが出来ます。また、夢や目標が決まっていない人でも、焦らずに3年間を通してじっくりと自分の将来について考えることができます。落ち着いた環境の中で、3年間じっくりと考えた結果、岡山操山中学を卒業するころには何となく形になってきて、今ではそのテーマを軸として将来を考えています。この未来航路プロジェクトは、高校に入ってからも続き、さらには大学受験の面接から大学での研究、就職面接や就職後でも非常に役に立ったと答える先輩方の声もよく聞きました。
 また、未来航路以外にも、先生方や高校生から進路や勉強、部活動といった話を聞いたり、各専門家の先生方の講演があったりなど、中学校の間に進路について考えさせてくれる機会は1年生から多くあります。
 夢は自分で切り開くことができます。それに真剣に向き合ってサポートをしてくれるのが、岡山操山中学校なのです。夢を追い求めたい方、夢を探してみたい方、そうでないひとも、ぜひ未来への航路に乗ってみませんか?

芥 真弓(8期生)

 私は,操山中学校に入学して3年間ずっと未来航路学習の時間で,将来の夢に一歩ずつ近づく学習として,高校生になった今でも強く印象に残っています。3年間医療従事者に関することをぶれずに調べてきました。将来、薬剤師になりたいと考えていたからです。演劇部員だった私は、特に「医療従事者のコミュニケーション」に興味を持ちました。調べていくと,コミュニケーションは医療分野だけでなく様々な分野で急務に培われないといけない能力だとわかりました。
 医療分野では患者のニーズも高く、現在の医師育成カリキュラムの欠点などが判明し、調べれば調べるほど、どんどん世界が広がり,羽ばたいていく感じがしました。学習する中で、たくさんの現場の方にインタビューを行い,触れあえる機会は多く、「今」を間近に感じながら,学習を進めていくことができました。調べ学習ではない,温かいものもたくさんこの学習で体験できました。未来航路が私の人生にとってプラスになったことは言うまでもありません。未来航路よ、ありがとう!!

田淵 詠梨(8期生)

操山への進学にためらいや少しの不安がある君へ
 私も入学前は未知の世界に飛び込む不安を感じました。けれど次第に、全く新しい世界への興味の方が大きくなったのです。親しい友人との別れは辛いけれど、その先はゼロからのスタートです。私にとって初めてのことがたくさん操山で待っていました。日々の生活のひとつひとつで、私は人生のかけがえのない大切な事をたくさん学ぶことができました。未来航路プロジェクトでは内容だけでなく、「追究」の技術も学びました。
 お気に入りの先生の授業は今でもおぼえています。どれも、操山で出会えた仲間や、先生のおかげです。今の私を作り上げる大切なものです。
 一歩踏み出すことには勇気がいります。でも、踏み出したら、君はこの操山で大きく成長するでしょう。たくさんのことが君を待ち構えています。苦しいことも楽しいことも、一緒に乗り越えていく仲間がここで君を待っています。いま、少しの勇気をもって踏み出してみて下さい。

大谷 龍太朗(7期生)

 僕は操山中学校が本当に大好きです。高校生や高校の先生だけでなく、社会人講師としてご来校下さった方々や各研修での訪問先でお世話になった方々をはじめ、様々な場面で活躍している人たちとの出会いが操山中学校ではできます。それらは特に自分の成長へとつながりました。出会った人びとの言葉はいつも僕を後押ししてくれます。操山中学校は本当に素晴らしい学校です。みなさんも操山生となって、この日本一の学校で成長しませんか? 

岡本直宏(5期生 京都大学)

操山中学校の魅力。
 中学校卒業から7年目になる今、これを振り返るならば、「仲間」と「未来航路プロジェクト」だと思います。
 まず「仲間」。京大生です、と自己紹介すると「変人が多いんでしょ?」とよく聞かれます。ただ、私から言わせれば、むしろ操山中の方が多かったかもしれない、と思います(笑)。いえ、変人と言うと怒られますね、「面白い人」です。良い意味で、「自分とは違う、面白い人間」が非常に多いのです。それぞれに得意分野をもち、志高く、前を向いて頑張っている、個性的な仲間ばかりでした。そんな仲間たちから多くの刺激を受けながら、毎日を過ごしていたのをつい昨日のことのように覚えています。
 そして、操山の凄いところは、卒業してからもその関係が持続していることです。今でも事あるごとに同級生と集まり、お互い刺激を受けようとしています。
 自分とは違う考え方も認め合える、本当に「人」に恵まれた学校だったと強く感じています。
 そして、「未来航路プロジェクト」。大学の友人に聞いても、中学校から卒論指導をしてくれる学校はほとんどありません。自分で興味のあるテーマを見つけ、さまざまな方法で調査を行い、自分なりに提言にまとめて、大勢の前で発表する機会。これらを中学から手厚く指導してもらえることはとても貴重な経験です。
 また、この時期に将来についてある程度見据えようとする姿勢を身につけることも非常に重要なことだと私は思っています。中学生で将来を決める必要はありません。ただ、アンテナを張ることを覚えるだけで、それから先の見方が大きく違ってくると思います。
 私は現在、国立の研究機関で研究活動を行っていますが、実際に未来航路プロジェクトで培った課題解決能力が生かされていると実感しますし、中高の未来航路と関連する内容を現在、研究しています。
 私は操山で本当に良かったと胸を張って言えます。皆さんも、きっと操山で素敵な仲間と未来に出会えることでしょう。
 あなたが私たちの仲間になってくれる日を楽しみにしています。

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